夏休みの読書 幸せと競争

世界しあわせ紀行

世界しあわせ紀行

『嫉妬心の相対的な欠落は黄金時代の一つのしるしだと、ピーター・ホールが述べている。(中略)人々は暮らしも仕事も共に営んでいた。技術革新や新しい動きがあると、すぐに情報を共有し、誰もが自由に自分の仕事に取り入れることが可能だった」1900年のパリの芸術家たちも、今の言葉で言えば「オープン・ソース・ソフトウェア」に頼っていたと言うことになる。現代のアイスランド人も同じだ。当然、競争はある。しかし、競争と言ってももともとの意味における競争である。競争(compete)の語源はラテン語の「コンペトゥレ(competure)」であり、それは「共に探求する」ことを意味している。』

競争が所与の条件によって抑圧されるところ、女性だとか、貧しいとか。そういうところに幸福がない理由はこういうことなんだな。

パリ 8月15日 晴れ

良い天気の祝日、聖母昇天祭。
バカンスシーズンのピークを、今年はパリで過ごしています。ご近所のサンマルタン運河沿いは、祝日で歩行者天国。普段なら、こんなに天気がいい休日だと、座る余地もないほどですが、さすがに今日は空いてます。
たまった新聞と、読みかけの本、ミネラルウォーターを一本持って、午後をゆっくり。
周りを散歩したり、日光浴をしているのも、聞こえる外国語の多さからして、旅行者が半分以上という感じ。
運河の観光船も観光客を満載して行き交います。

Canaletto

1年ほど前に、運河沿いに出来たイタリアン・ワインバー、カナレット。イタリアから来た若者が焼いてくれるピザが美味しくて、通っています。
アンティパストとピザを二人で頼んだら、こうやって半分に切って其々にサーヴしてくれました。
日本では、普通なのでしょうか?でも、嬉しい心遣いでした。