ピクニック

最近のパリでは、ドラノエ市長になってから車の通行量を減らして緑地が増えたからか、物価高で可処分所得が目減りして皆がまず外食をセーブするようになったからか、いい天気であれば気軽に友達どうしで集まるのに、「ピクニックしよう!」という機会が増えたように思います。
この7月は、14日の巴里祭をはさんで、なんだか毎日のようにピクニックをしていました。
もちろんサン・マルタン運河で。この日は、運河沿いに住んでいる友達の主催で音楽つき。ご近所さんがいると、椅子を持ってこれたり、あったかい料理が出てきたり、トイレの心配がなかったりするのがいいですね。楽器を持っていると、ホームレスのおじさんで陽気な方々に絡まれたりするのですが、何人か柄の大きいアングロサクソンがいたのでそれも怖くなかったし。


これはヴィレット公園で。公園を横切る運河と球形映画館ジェオドの間の美しい芝生。ここは、広い公園で車道から遠いので車の音がぜんぜん聞こえないのがいいです。ウチからずーっと自転車道でいけるのも便利だし。この日に作ったのは、韓国風海苔巻きキムバプと、スペアリブ・レンコンの煮物。意外にレンコンが受けました。海苔巻きは、日本風の甘酸っぱいご飯に甘い卵やでんぶが入ったものよりも、塩ごま油風味の韓国風のほうが、フランス人には受けが良いようです。


で、もう一回キムバプを、巴里祭の花火を見るために、エッフェル塔近くのセーヌ河畔で場所取りがてらのピクニックに持って行きました。今日のは鶏肉入り。青いパパイヤの乾物を見つけたので、タイ風の酸っぱくて辛いサラダも作ってみました。


そしてこれは、サン・マルタン運河がご近所ならではのアペリティフ・ピクニック。友人夫婦を夕食に招んだのですが、天気が良いので、家での夕食前に、食前酒だけ外で飲みましょう、と冷えたロゼワイン1本と、グラスを4つ、おつまみはちくわにきゅうりを入れたものと(冷凍で中華スーパーにちくわが売っていたので)乾き物だけで。日没前の光が美しい、気持ちの良い大人のピクニックでした。