今年の花火はがっかり

この向こうの花火を待っていた

ほぼ20年ぶりに、巴里祭の花火を打ち上げ場所近くで見ようと、エッフェル塔対岸のトロカデロにやってきました。「トロカデロ広場の真ん中の芝生のロータリーでピクニックが出来、真正面から花火が見える!去年やったんだから大丈夫」というのが提案した友人の弁。今年はしっかりおいしいものを持ち寄って、早くから行ってピクニック楽しみながら場所取りをしよう、と勇んで行ったのですが、まずトロカデロ広場からシャイヨー宮まで一帯はすべて立ち入り禁止!
仕方が無いので、シャイヨー宮からは横手のセーヌ河畔へ。上の写真のように斜めとはいえエッフェル塔がさえぎるもの無く見えるので、その向こうから上がる花火はさぞや盛大に見えるだろう、しめしめ、という場所でした。
予定の10時を、まったくいつものことながら、30分以上も遅れてやっと花火が開始。そのころには、石畳の河畔から人があふれて落ちるんじゃないか、というほどの人出です。ところが!ナント花火は、エッフェル塔の向こうからではなく、私たちの位置からだと横手やや後ろのシャイヨー宮中庭から上がっているではありませんか!。]
これではぜんぜん見えない!と皆が立ち上がり、タダでさえ半分しか見えない花火はさらに人型にくり抜かれ。
また、高さのあまり無い花火なんですよね。最大のものでもこの程度。
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どうも今年は例年よりも予算をかけていたらしいのですが、立ち入り禁止区域にご招待されていた人以外にはぜんぜん良く見えない、というはなはだ非民主主義的なイベントでした。
誰がご招待されていたのだろう?前日は第1回地中海連合(UPM)首脳会議だったので、その首脳陣かな、セキュリティ的には微妙な国が多いので、要人を招くには徹底的に立ち入り禁止にして...、それとも大統領戦後に豪華クルーズを提供してくれた社長さんなのか。

前にここで見たのは、1989年の革命200年の年、同時にエッフェル塔100年祭にもあたっていたので、当時のミッテラン大統領とシラク・パリ市長が競うようにやった花火大会なので、比べちゃいけなかったのでしょうか。
でも、税金でやるイベントが、こんなに見にくいなんて、本当に初めてでびっくり。高いところの花火しか見えないのがおんなじなら、来年からはウチの2階上のご近所さんちに行って見せてもらおうと思います。