図書館でこんな本を借りています

活字中毒には、外国暮らしはきついです。幸い、会員制日本語図書館が近所にあるので、もう10年来お世話になっています。今月から、10区にお引越しされて、ご近所さんになりました、本当にうれしいです。

最近借りて読んだのはこんな本。

アンのゆりかご 村岡花子の生涯

アンのゆりかご 村岡花子の生涯

甲府の山梨英和学院が、こんなに立派な理念でつくられていたとは知りませんでした。そして、子供時代に夢中で全巻読んだ『赤毛のアン』を訳した方がそこの先生だったとは。英和生はみんな知っている事実だったのかしら。

どうぞ、召しあがれ!―フランスの食祭りの旅

どうぞ、召しあがれ!―フランスの食祭りの旅

プロヴァンスシリーズは本当に繰り返し読んだので、つい、全部読んでいたような気になってしまったピーター・メイル。まだまだ読んでないものがありました。日本人やアメリカ人も含めていろんな外国人がフランス人を描いていますが、メイルの観察と描写はもっとも的確で、質の高いユーモアだなあ、と感じます。フランス人の食に対する意欲を尊敬はするけれどおもねるわけではなく、そのショーヴィニズムぶりをチラッと揶揄するさじ加減がたまらない。

事件をうまく解決できなかったり、剣術自慢だったのに、見くびっていたある侍にかなわないことがわかったり、時代物にしては、ヒーロー像がちょっと抜けていて面白い。シリーズものなんですね。続きが見つかったらうれしいな。

面白かったので、類書を探しに行ってきます。
ヨーロッパで一番日本人の多く住む都市はロンドンですが、ロンドンには図書館は無いのだそうです。パリの人はよく本を読む、ということでしょうか。単にパリの日本人のほうがビンボーだからかもしれません。パリの書店での日本の書籍価格は、一般にロンドンやNYでより高いですしね。