ヨーロッパ人の名前

JMMのメールニュースを読み続けて、もう何年にもなります。
毎週金曜日にお書きになる春 具さんの『オランダ・ハーグより』と言うのが一番の楽しみ。アメリカにもヨーロッパにも長く、グローバルに活躍されている方ならではの、しかも素敵な趣味とユーモアさ加減に毎週にやりとしてしまいます。今週の記事を今読んでいるところですが、その中の、たとえばこんな表現:                
『シャルル・ロスチャイルド(というのは湯桶読みか。
シャルルとフランス語でいうならば姓の方もロートチルドでなければいけませんね)』
こういうところが好きなんですよね。
と、唐突に言われても解りにくいかもしれませんが、いくつもの言葉が錯綜するヨーロッパでのファーストネームは基本的に聖人の名前で、これは各国語でつづりや発音を多少変えながら同じ意味で使われているのです。
上述のシャルルはフランス語での名前で、英語ならチャールズ、英語のリチャードはフランス語ではリシャール、などなど。もう少し続けてみましょうか、デイヴィッドがダヴィッド、マシューがマチューというあたりは発音のちょっとした違い程度ですが、スティーヴがステファン、ボブがロベールとなると、英語で呼びかけられるときとフランス語での時には人格も変わりそう。
ちなみにフランス大統領のファーストネーム、ニコラは英語圏ではふつう愛称Nickニックで呼ばれますね。ニック・サルコジアメリカの新大統領に初めて合うとき、『コール・ミー・ニック!』と笑顔で言いながら握手をする、...いや、それは無いとは思いますが、どうなんでしょうね...。