冷蔵庫・エアコン・テレビ

昨日の記事にコメントを下さったNoreizokoさんが、「冷蔵庫なしで暮らす」というブログを書いています。
都会生活では、冷蔵庫はそんなに要らないのでは?というご意見にまったく賛成です。
コンビニや自動販売機の無いパリではさすがに、まったくゼロ、というわけにもなかなか行きませんが、私も前に住んでいたアパートでは、わざと小さい冷蔵庫を買っていました。ただし、製氷機能の高いやつ。1〜2人の小世帯では食材を腐らせてだめにしないために、冷凍出来るととても便利なので。しかも、こちらでの食品の販売単位は、基本的に「キロ」なので...(ちょっと言い訳入っています)
乳製品でも、確かにチーズは保存食でもあり、真夏以外は冷蔵庫に入れないのがふつうです。
好きな人は、Garde Mangerという蝿帳のようなものに入れて、保存します。
また、前の夫はブルトン人でバターをたくさん食べる人でしたが、バターも冷蔵庫に入れると風味が落ちる、といっていました。確かに慣れると冷蔵庫に入れない方がおいしく食べられることが解ります。1週間を過ぎるとちょっと味が落ちるので、そういうバターを料理に使うのです。
パリのアパートでも、台所の窓の下は外壁に張り出した棚になっていて、根菜類や調味料、保存食品を低温で保存できるようになっています。先々週のようにマイナス10度にもなることのあるパリでは、そういう棚からの隙間風で風邪を引いてしまったとある友人が言っていました。
東京ほど流通の良くないパリでは、たとえば新鮮な魚は週2回のマルシェで買うしかないので、生鮮食品は週1〜2回買っておかなくてはならないのですが、トイレットパーパーや洗剤類の買い置きは一切しません。近所にいくつもある小さいスーパーですぐ買えるのが解っているからです。

エアコンは、一般家庭ではまずありません。ここ数年の異常気象で、オフィスやお店など、夏の1時期に冷房があると良いなあ、ということはありましたが、エアコンが無いと眠れない、というほどの暑さは、2003年の異常気象を除いては、まず無いからです。

テレビが家に無い、という人も結構います。大体地上波チャンネルはかなりつまらなく、視聴率が高いのは、映画の話題作がかかるときだったリするくらいと、テレビのメディア力が弱いせいもあります。個人的には、冬のフィギュアスケートと、テニスのローランギャロスが見たいくらい、でしょうか。気がつくと数ヶ月テレビを見ていなかったりします。たいがいの映画は吹き替えなので、軽いものはいいのですが、ウッディ・アレンの映画などは違和感が強くて疲れるので避けます。