イアン・マキューアン 『土曜日』

土曜日 (新潮クレスト・ブックス)

土曜日 (新潮クレスト・ブックス)

日本から仕事でパリに来たお友達が、お土産にくれた本。
いやあ、久しぶりに、小説の力、文学の力、というものを感じさせてもらいました。
すぐにフランス語版を買って、夫にプレゼントしようと思います。
しかしこの小説の舞台は2003年で、ロンドン市民の幸福な人生から物語はスタートするのですが、強いポンドに支えられていたという当時の状況が昨年以来ガラッと変わってしまったわけで。世界中の羨望を集めていた裕福なロンドン市民という枠がちょっと過去のものになった、という感じを抱きました。最新作も追って読まなければ...